新型コロナ禍を祈りに覚えて

世界保健機関(WHO)がパンデミックを宣言してから1年がたちました。メノナイト世界会議(MWC)では、世界福音同盟(WEA)、救世軍、ルーテル世界連盟(LWF)、ワールド・ビジョン、世界教会協議会(WCC)とともに、2021年3月22日~27日を「新型コロナ禍を祈りに覚える週間」とするよう、加盟教会団体に広く呼びかけます。

3月22日(月): 嘆きを祈る
聖書 詩編6
新型コロナ禍に翻弄された、私たちの疲れと苦しみ、悲しみと嘆きを思い起こしましょう。イエスもまた十字架の上で嘆いたことを思い起こし、自分のうちにある苦悩と向き合いましょう。嘆きをもって祈りを始め、信仰をもって祈りを続け、希望をもって祈りを終えましょう。

3月23日(火):共同体の痛みと苦しみを祈る
聖書 ローマ12章9~21節
新型コロナ禍の当初、マスクや生活必需品を求めて行列ができました。物不足のニュースはやがて、助けあい感謝しあう人々のニュースにかわりました。コロナ禍にあっても神は生きて働いておられます。この一年、あなたはどんな神の霊の働きを目にしましたか。

3月24日(水):指導者のために祈る
聖書 ルカ7章1~10節
教会の代表者から国家元首まで、指導者の役割はとりわけ危機的状況において重大です。指導者の判断が私たちの命をも左右することを、コロナ禍はあらためて教えています。イエスを感心させた百人隊長は、コロナ禍に求められるリーダーシップについてどんなことを教えているでしょうか。

3月25日(木):癒しを求めて祈る
聖書 ルカ17章11~19節
病気のときほど癒しが欲しくてたまらなくなるときはないでしょう。それは病気が治ることだけでなく、社会に復帰すること、居場所を取り戻すことをも含みます。コロナ禍を克服するため、私たちはどのような癒しを必要としているでしょうか。「かからない、うつさない」のほかに、私たちにできることはないでしょうか。

3月26日(金):守りを求めて祈る
聖書 イザヤ58章6~12節
私たちは互いを守りあうため、マスクをつけ、距離を取り、外出を控えています。ちょうどワクチンが免疫を作るように、ストレスとなるような生活様式が私たちを感染から守るのです。神に守られている私たちが選ぶべき断食とは何でしょうか。私たちの光はどこで輝いているでしょうか。

3月27日(土):希望を祈る
聖書 2テサロニケ2章13~17節 ローマ15章13節
この1年、私たちは希望をもって歩んできました。希望が失望に変わり、心が折れてしまったこともありました。イエスに従う者にとって、希望はただ気持ちの問題にとどまらず、眼前の現実のそのまた先を見据えるものです。いま、私たちにはどんな希望が、キリストにある希望が、見えているでしょうか。

祈りのくわしい資料(英文)は下記のリンクから入手できます。
MWC joins ecumenical week of prayer one year into COVID-19 pandemic | Mennonite World Conference (mwc-cmm.org)